境内・宝物
山門
東昌寺で最も古い建物です。元文5年(1740年)に建立されました。昭和42年に茅葺きを瓦葺に葺き替えられました。
本堂
本尊大日如来が安置されています。欅(ひのき)を主体に建立されています。大正12年の関東大震災で、江戸時代に建立された本堂が倒壊し、昭和9年に建立されました。
客殿・庫裡
昭和41年に建立し、昭和62年、平成6年の2度にわたる大改築を経て現在の姿となりました。
阿弥陀堂
宝暦7年(1757)建立されました。萱葺きの3間4面の建物です。昭和42年に屋根をトタンに葺き変えられました。
丈六阿弥陀如来像
丈六阿弥陀如来は、境内阿弥陀堂に安置されています。宝暦6年(1756年)3年間にわたる托鉢により再建されました。像は身の丈2.595m、台座1.035m、総丈3.63mで、三浦半島では珍しい大きさです。この阿弥陀如来像は、扇ケ谷の仏師、三橋宮内忠之(読み方?)
とその息子の幸右衛門・政次郎であることが寺の記録でわかっています。仕様も経過もはっきりしている珍しい例です。
この阿弥陀如来像は、逗子市の指定文化財に指定されております。
旧慶増院五輪塔
東昌寺本堂の前に、国の重要文化財(建造物)に指定されている五輪塔が祀られています。この五輪塔は、かつて葉山町堀内の慶増院という真言宗の寺の墓地にあったものです。この寺は、後に高養寺と改名されました。
五輪塔は、安山岩製で、高さ141cmです。 また、地輪には「沙弥行心帰寂、乾元二年(1303)癸卯七月八日」の銘が刻まれています。二階堂行然の縁者の墓であろうと考えられています。昭和51年に東昌寺に移転安置されました。
本尊大日如来像
東昌寺の本尊で、元禄12年(1700年)に造立されました。今までに3回修理され、昭和59年に修理を行い造立当時の形に復元されました。残念なことに現在の大日如来像は、玄海が猛火の中から助け出した初期の像ではありません。
一つ橋観音
一ツ橋観音は、本堂内の右の間の別称、観音堂の本尊です。石仏で十一面観音菩薩です。もともは、八坂・中川地区の集会場にも使われた観音堂と呼ばれるお堂に祀られていました。子育て、虫封じに霊験あらたかとされています。
名の起こりは、お堂の側を流れる池子川にかかる橋からきています。
地蔵菩薩
地蔵菩薩は、本尊脇侍として安置されています。文政元年(1818)造立されました。
弘法大師像
弘法大師像は、本尊の大日如来の前に安置されています。寛文11年(1671)に造立され、昭和58年5月に修理され、台座が新たに作られました。
宝仙福寿祿壽尊像
宝仙福寿祿壽尊は、先々代の住職より持仏として祀られ、今日に至っています。昭和48年に開設された湘南七福神の本尊です。正月には、沢山の人々が湘南七福神めぐりに訪れます。
弘法大師ご修行像
山門の正面を向いて、本堂の前に木曽石の石組の上に等身大の御影石で造立されています。昭和62年10月に建立開眼しました。